クワガタムシの属名と特徴について
日本の森や山に多く生息する昆虫。
その中でも子供のとき、飼育を経験したことが多いカブトムシやクワガタムシ…
今回は、その中でも“クワガタムシ”について、よく名前を聞くであろう属名についてまとめておきました。
クワガタムシの属名
今回紹介する属名
以上、5つにスポットライトを当てて、
今回まとめてあります。
クワガタムシの学名について
クワガタムシの属名は、学名ごとに分類されていることが多いです。
学名が覚えられないため、読み方を記録しておきます。
“属名+種小名+亜種小名”
例えば、ヒラタクワガタの場合、「Dorcus titanus pilifer」という学名がついていますが、これは「Dorcus」の部分が“属名”、「titanus」の部分が“種小名”、「pilifer」の部分が“亜種小名?”という分類のもとで成り立っていると考えられます。(自信ないです)
クワガタムシの属名別の特徴
◎ドルクス属
クワガタに代表されるドルクス属の特徴として…
- オスの体の形:オスは幅広くて平たい体をしていて、頭の前の部分はほとんどへこんでいません。
- アゴの特徴:オスのアゴには大きな歯があり、真ん中や根元から出ています。
- 体の色:オスもメスも体の色は茶色から黒色が多く、模様がある種類は少ないです。
- 習性:木のうろに住み、見つけにくいですが、止まり木の下に隠れていることが多いです。臆病ですが、威嚇することもあります。
◎ノコギリクワガタ属
続いて、日本でよく知られているノコギリクワガタをはじめとするノコギリクワガタ属の特徴として…
- オスのアゴの種類:オスのアゴには小さいアゴ、中くらいのアゴ、長いアゴの3種類(小歯型、中歯形、長歯型)があります。
- 習性:闘争本能は強いですが、不利になると戦意を失って逃げ出す傾向が強いです。
- 大きさと色:小さい種類は2cmくらい、大きい種類は11cm以上になるものもいます。色も赤や茶色、黒、オレンジなどさまざまです。
- 生態:幼虫は腐った木や土を食べて育ちます。他のクワガタの生息地に比べると、暖かいところに住んでいる種類が多いです。
◎ミヤマクワガタ属
冷涼な環境を好み、山奥に生息しているため、中々目の当たりに出来ないミヤマクワガタ属の特徴として…
- 分布:ユーラシア大陸全般に広く済んでいて、冷涼な環境を好むため、特にヒマラヤ地方に多く見られます。
- 体の特徴:オスの頭には「耳状突起」と呼ばれる突起があり、まるで冠のようになっています。体の色は茶色や黒色が多く、時には羽に黄色い模様が見られます。
- アゴの特徴:オスの顎は強く、先端が二股に分かれていることが多いです。内側に生えてる大きな歯が2~3本見られます。
- 幼虫の生態:幼虫は木が朽ちて土になったものを食べて育ちます。成虫になるには栄養豊富な腐った木が必要です。
◎ツヤクワガタ属
上翅の色が個性的なツヤクワガタ属の特徴として…
- 分布:スマトラ島をはじめとする東南アジアに多く生息しています。
- 体の色:羽の一部が黄色や淡色、頭部中央が赤や黄色に色づくものや、全身が黒いものなど、多様な色の種類がいます。
- 性格:オスは気性が荒く闘争心が強い種(特に大型種)が多く、気の合わないメスを殺してしまうこともあります。
- 幼虫の生態:幼虫は、腐った木の中に住んでいて、自分の縄張りを作ります。そこに他の虫が入ってくると、攻撃して追い出すことがあります。
◎ホソアカクワガタ属
アゴが長いことで有名なホソアカクワガタ属の特徴として…
- 体の特徴:スリムな体をしていて、特にメタリフェルホソアカクワ
ガタは大きなアゴを持っています。そのアゴは体の半分以上の長さに
なることもあります。 - 食べ物:樹液ではなく、草の花に集まる習性があります。飼育時では、
昆虫ゼリーや果物でも問題ありません。 - アゴの役割:細長いアゴが多い理由として、長いアゴを持っていると
メスにモテることが挙げられます。 - 寿命:長くて1年くらい生きる種類もいますが、基本は短命です。
以上になります。
他にも色々なクワガタがいるとは思いますが、
今回はこれくらいの紹介にとどめておきます。
クワガタは、カブトムシとは異なり、木のうろの中で生活することが多いため、山などの草が伸びきっている藪の中に立っている木々などにいることが多いです。
山が近くになくても、ペットショップなどにカブトムシと一緒に売られていることも多々あります。
よかったら、気になる固体を手に取って飼育してみるとより生態が明らかになるかもしれません。